マツタケは履き古した靴下のニオイ!?

こんにちは、MERINGI(メリンギ)きのこマイスターの、めりです。
きのこ俳優でもなく、きのこ芸人でもなく、世の中を明るくできる立ち位置を確立したいなと考えています!
食欲の秋、きのこは鍋や炒め物、カレーにハンバーグ!そして世界で今、マツタケがひょんな感じです!
今日もきのこ愛をもって記事を更新します。
マツタケは日本人くらいしか食べない?
食事中の人はごめんなさい。
欧米や日本以外のアジアではマツタケは、「履き古した靴下のにおい」と言われているそうです。
「あ~わかる」
って納得したあなた!
あなたの足は香ばしい匂いがするんですね?
あなたの足でご飯3杯はいけそうですか?
ぜひ匂いを嗅ぎたいものです。
本当にマツタケの匂いは諸外国で嫌われているのか!?
以前フィンランドに行ったときには、
「マツタケは観光に来た日本人に出すことが多いね。マツタケが森に生えてても誰も採って行かないから採り放題だよ。」
と料理人が言ってました。
蜂の子を食べる文化を見るような感覚で、「マツタケを食べる変わった民族」と日本人も見られているのだろうか。
フィンランドへマツタケ狩りツアーなんてやったら受けるかもしれない。
※最近では中国でも韓国でも好んでマツタケが食べれられてるそうです(2019.4)
ちなみにマツタケのニオイ成分は
マツタケオール(1-オクテン-3-オール)
最近某企業のお吸い物にはこの成分が配合されていて、マツタケそのものは含まれていないんだとか!
個人的に添加物は賛成じゃないけどささやかな幸せの為ならこれもありかも。
マツタケの希少性
昔はそこら中にゴロゴロとマツタケが生えていて、蹴りながら歩いていたんだとか。
なんぼたくさん生えてても食べ物を蹴りながら歩くなよってね(笑)
なぜに今は採れにくくなって値段がバカ高くなるほど希少価値がついているのか。
最近バカマツタケの栽培に成功したから?(記事:バカマツタケの栽培成功に思う事)
ちゃいます。
これにはマツタケが住みやすい環境に関わってきます。
マツタケは主にアカマツの根っこと絡み合い共生関係で生きることができます。
ギブアンドテイクの関係により、
アカマツが欲しい物を与え、
マツタケが欲しい物をアカマツが与える。
まるで飼い主に癒しを与えるペットのような感じですな!
飼い主はペットにエサを与える。
しかし。
アカマツにとって他の栄養源に頼ることができるなら、マツタケの存在は必ずしも必要無くなるわけです。
他の栄養源というのが、アカマツ自身や周りの木が落とす落ち葉です。
落ち葉が発酵してアカマツの栄養源になる。
昔はアカマツ林などを整備する習慣や人手があり、落ち葉が定期的に掃除されていました。
アカマツにとっての栄養源はマツタケに多くを頼っていたわけで、今では少子高齢化などにより、
掃除する人が少なくなってしまいました。
なのでマツタケの肩身が狭くなり減っていって希少価値が出てきているわけです。
マツタケにとって寂しい現実ですね。
マツタケの効能
本来は食品に対して「病気に効く」などの事は言ってはいけない薬事法の決まりがあります。
しかし言わせてください!
マツタケは凄いんです!
1969年に国立がんセンター研究所が調べた「食用きのこの制がん研究」
なんと、
マウスを使った実験で、腫瘍阻止率が他の食用キノコに比べて群を抜いています。
とはいえ、他の食用キノコも目覚ましい制がん作用を発揮しています。
きのこのこういった主要な作用成分はβ-グルカン(べーたぐるかん)と言われています。
マツタケは安定して採れないことから健康食品になってはいません。
もし栽培ができるようになったなら、食べる事よりも健康食品として市場に出回るかもしれませんね。
マツタケに期待
こんな素晴らしいマツタケを好んで食べる日本人は幸せなのかもしれません。
「人生100年時代」と言われるこの頃ですが、病気の一線を越えてしまわない今のうちに健康に取り掛かるのが一番だと僕は考えます。
かといってなかなか病気になってみないと健康意識が芽生えないのもホンネ
それならば普段から食卓にきのこを一定ほど増やし、美味しいだけでなく体に良い感じで働き暮れてることを心のどこかで感じて下さいな。
マツタケを食べる時はなおさらですよ!